ホーム > 祝辞について > 祝辞 新郎、新婦より年上の場合
本日はかように高い席を与えられ、大変恐縮いたしております。
(※1 この挨拶(あいさつ)は主賓として招待された時のみに使用するものです。
主賓席にいない、来賓が挨拶(あいさつ)をするときは「本日はまことにおめでとうございます」
という言葉に置き換えて下さい。)
まことに僭越ではございますが、ご出席の皆様のお許しを願いまして、一言、お祝いの
言葉を申し述べさせて頂きます。
ご新郎の○○君、ご新婦の○○さん、ご結婚心よりお祝い申し上げます。
ご両家の皆様方におかれましても誠におめでとうございます。
さて、ご新郎、ご新婦についてのご紹介は先程ご媒酌人様が、実に見事に
なさいましたので、私が付け加える事はもはや何も御座いません。
(※2 親しい間柄でなくとも祝辞を頼まれる事は有り得ます。
会社の上司、社長ならは、働きぶりを直に見た事がない場合もあるでしょう。
そういう時は無理にエピソードを作らず、思い切って省略してしまっても構いません。
祝辞の内容をアドバイス中心に組み立てれば、新郎新婦にとっても有難いスピーチに
なるはずです。)
お二人の今を祝福し、これからの幸せを願うばかりです。
私はご新郎、ご新婦にアドバイスできる程の器ではございませんが、人生において
わずかばかりの先輩として申し上げますれば、結婚し、幸せをかみしめている今の
気持ちを永遠に忘れない様に胸に刻み込んで下さい。
これから先、容易には想像もつかない程の長い道のりが続きます。
緩やかな下り坂も、急な上り坂もある事でしょう。
時には笑い合う事さえも難しい状況になるやも知れません。
人生は悩み進んでいくものですから、それさえも当然と言えば当然なのですが。
そんな時を迎えた時に、今日の日を思い出していただきたいのです。
どうしてお互いがお互いを選び、そして結婚という道を選んだか。
答えはいつでも原点に留まっております。
ひねりのない事を申し上げますが「初心忘れるべからず」という言葉の通りです。
(※3 新郎、新婦のスピーチではできるだけ簡単な言葉を使うべきですが、主賓の
挨拶(あいさつ)では少々難しい言葉を使っても問題ありません。
その意味を解説する為の時間は比較的多くありますし、新郎、新婦へ送る言葉ですので、外国の名言など珍しいフレーズを引用しても良いと思います。)
悲しい事に人は物事を忘れやすい生き物です。
ただ、ご新郎、ご新婦が巡りあい、手を取り合って生きて行こうと決意したその意志は、
決して忘れるべきではない事実です。
どうかその事を心の片隅にでも置いて頂きたい。
そして困難にぶつかるたびに、絆を強めて頂きたいと切に願っております。
どんな出来事であっても、時が来ればいずれ笑い話になるものです。
昔を思い出し、笑い合えるお二人になって欲しい。
少々堅苦しいご挨拶(あいさつ)になってしまいましたが、お二人であれば必ずや理想の夫婦となり、温かい家庭が築ける事でありましょう。
喜び、希望に溢れたこの披露宴の席であるにも関わらず、説教臭い演説を長々と大変
失礼致しました。
私のつたない言葉が、ほんの少しでもご新郎、ご新婦のお役に立てればこれ幸いかと
存じます。
ご新郎ご新婦と、ご両家の末永いご繁栄を心よりお祈り申し上げつつ、これにて
結ばせて頂きます。
ご清聴ありがとうございました。
ワンポイントアドバイス
論理的なスピーチになる事を避けて下さい。
スピーチの性質上、具体的なエピソードがありませんので、どうしても堅苦しい
印象を与えてしまいがちですが、言葉の置き換えを行う事で意外と簡単に
解決する場合が多いです。
出来上がった原稿は一度目を通し、音読してみましょう。
わかりずらい文章を一つ一つ修正する事でメッセージ性が強まり、まとまり感も
生まれます。
HOME - 結婚式スピーチの基本 - スピーチの注意点 - 好感のもてるスピーチの仕方 - スピーチの具体的な流れ - 運営者情報
掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断転写・転載・公衆送信などを禁じます。
Copyright © 2024 結婚式スピーチ文例集 All Rights Reserved. Powered by ホームページ制作
※当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます。